人材

建設業界で働く20代の市場価値

数年働いただけじゃ社会的価値ないよね
このまま今の職場で働いて行くしかないのかな
すぐに仕事をやめたら転職に不利になるかな

  

こういった疑問に答えます。

  

✔ 本記事の内容

  1. 建設業界で働く20代の市場価値はとても高い
  2. 今の職場以外の選択肢を検討する
  3. すぐに転職しても悪印象にならない

 

この記事を書いている僕は、大学で電気情報学科を卒業し、ゼネコンに入社。設備技術員として設計・積算・工事と経験してきました。10年間、「この業務はITを使い業務変革すれば楽になる」そんなことを考えながら働いてきましたので、今、スーパーゼネコンが取り組んでいるDXの内容も理解できますし、わかりやすくまとめて公開もしています。そんな私が、変動している建設業界で一人一人が最適な行動が取れる様な情報を公開します。

  

1.建設業界で働く20代の市場価値はとても高い

入社し、こんなはずじゃなかったと思いながら悶々と仕事をしている若い方々は、自分に価値が無いのではと考えてしまう方もいるかもしれません。それは間違いです。若い方々の市場価値はとても高いです。その理由を説明します。

 

若ければ若いほど市場価値は高い

 

若ければ若いほど、市場価値は高いです。理由は、日本では少子高齢化で若者の人数が減少しているからです。その中でも建設業界は極端に若者の数が少なく、全産業でみると29歳以下の人数は16%いるのに対し、建設業界では11%しかいません。その為、建設業界に就職して働いている時点で市場価値がとても高くなります。ちなみに建設業界で55歳以上の人数は33%と高く、全産業の29%を超えています。建設業界では次世代の担い手が全産業より少ない為、若者の市場価値を更に上げます。ですから20代で建設業界で働いている方は自分の社会的立ち位置は希少で価値があると認識して良いでしょう。

   

若い人材はITセンスが高く市場価値が高い

企業は、若さだけでなく当然ですがスキルのある人材を求めています。今はDXが流行しているため、ITに精通していて業界のDX情報を理解している人材を求めています。これは若い人ほどPCやスマホなどに触れて育ってきている為、ITセンスが高く有利な状態です。更に若い人材はベテラン社員よりコストが安く企業からすると喉から手が出るほど欲しい人材となります。建設業界では、現場の知識力やマンパワーで収める力がある人材よりITセンスがありDX情報に精通している人材が重視される時代に変わってきています。

英語が話せる人材

日本は人口減少による市場の縮小で、企業の海外進出が加速しています。その為、英語のできる人材は大変貴重で、スーパーゼネコンでは転職条件の必須スキルとなっています。最低でもTOEIC600点はとれる様にしておくといいでしょう。またDXの実現に向けて海外のIT企業と提携する仕事も多く生まれています。今後、この流れは加速して良くと思われるので英語の需要は日本企業で加速してきます。

 

2.今の職場以外の選択肢を検討する

若い自分に市場価値がある事はわかったけど、今の会社以外で働ける気がしないと不安に思うかもしれません。大丈夫です。誰でも最初は環境が変わる事に対する不安はあります。それに若いうちであれば環境の変化にも対応できます。無理に環境を変える必要はありませんが、自分に他の選択肢を用意する事で嫌々我慢しながら仕事を続ける必要が無くなります。実際にどの様に検討し用意すれば良いのか説明します。

 

自己分析をする

今更、自己分析するのかと思うかもしれません。しかし皆さんは本当に自己分析ができていましたか?現状に不満があり、社風やビジネススタイルが合わないなと感じているから悩みが出てきているのです。まずは、自分が何が嫌で何が好きなのか。自分はどういう事が苦手でどういう事が得意なのか。自分の特徴を分析してみてください。その後に自分がどういう生活をしたいのか。自分の人生設計によって検討すべき選択肢が変わってきます。例えば、私の場合は、長時間残業が嫌で効率的な仕事の仕方を検討するのが好きです。また、書き写しや単調な仕事が苦手で、1つの事をじっくり検討する事が得意です。生活は定時で退社して自分のスキルアップや趣味に時間を使いたいです。人生設計は、30代後半になる前に貯金をしっかり貯めて結婚して子供を育てたいと考えています。こうみると、定時退社の仕事でDXなどの業務効率化に携わる仕事がしたい。そして、単調でなく、様々な問題を1つずつ解決する業務に携わりたい。という希望が見えてきます。その上でどんな職種があるのか擦り合わせて落としどころを絞っていくとある程度自分の希望に沿った仕事が見つかると思います。

 

会社は無数にある

会社の数だけ仕事があります。日本の大企業の数は1万1,000社、中規模企業は、55万7,000社もあります。小規模の会社であれば300万社以上あり、仕事内容も千差万別です。これだけの企業があれば必ず自分の希望に沿う条件での仕事があります。まずは転職エージェントに登録し情報だけ集めてみても良いかもしれません。 私が利用した転職サイトを参考で載せておきます。

マンツーマンで転職活動を支援するコンサルティングサービス【ゲキサポ】

 

3.すぐに転職しても悪印象にならない

就職してすぐに転職する事は、我慢できずにすぐにやめる人間だと悪印象になると思う人もいると思います。石の上にも3年などのことわざもあるぐらいです。ですが、すぐに転職する事は全く問題ありません。なぜ問題ないのか解説していきます。

 

転職は社会を活性化させる

労働者が会社の将来性に失望したり、環境が悪いと感じたり、もっと良い条件が見つかり転職していくと、残された企業は人が集まるように問題点と真摯に向き合い改善していきます。ですが、日本は終身雇用の企業が多く人材の流れが少ない為、この新陳代謝が上手く働きません。1つの企業に勤め続けるのが良い事ではなく、むしろ不満があって居残り続けるのは会社にとっても自分にとってもマイナスになるのです。ですから転職は社会と自分にとって良い事です。また経団連の会長は終身雇用は見直す必要があると2017年に発言しています。2019年にトヨタの社長も終身雇用を守っていくのは難しいと述べています。これらの事から今後、終身雇用制度は無くなっていくと思われます。それと対比して転職者数は増えていくでしょう。

 

若者の転職が増えている

入社3年以内に退職する人は約15万人にのぼり、過去10年で最高になっています。就職して3年程度までの人を「第二新卒」として積極採用する企業が全体の約4割まで増えていることも要因となっています。これらの事から若者が転職する事は当たり前の時代に変わってきています。

  

自発的な行動をできる人が成果を出す時代

昔は会社で働き続ける事しか生活の術がありませんでしたが、今やYouTubeで発信したり、副業をしてみたりと、自らの価値観に基づき行動する人こそ成果を出せる時代になっています。自分が何を実現していきたいか、明確にして行動して行く事でその人の人間性が見えてきます。これらは転職でも好印象になります。これらを見据え、自分の選択肢や行動の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

20代の方々は可能性に満ちていて市場価値が高い事がわかって頂けたかと思います。より良い人生の選択肢の1つとしてお役に立てれば幸いです。

マンツーマンで転職活動を支援するコンサルティングサービス【ゲキサポ】

-人材

© 2024 建設DX