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AIに反対してほしい — 6役で議論させる仕組みを個人開発者が作った話

ChatGPTに相談すると「いいですね!」「素晴らしい考えです」しか返ってこない——個人開発の重い判断の場面で、この相づちが一番怖いと感じていました。コードが書けないまま議事録AI「VoiLog」の開発を始めた私が、最後にたどり着いたのがAIに6つの役割を与えて議論させる仕組みでした。今日はその経緯と、判断の質を上げるための具体的な使い方を整理します。

建設業の現場管理10年、SaaS営業3年、そして個人開発者。職場の先輩も、社内の意思決定会議もない環境で、それでも毎日「市場・価格・機能・優先順位」を決め続けなければなりません。相談する相手がいない状況で「AIに反対してほしい」と思った話です。

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「いいですね!」が一番怖い理由

生成AIは基本的に協力的です。こちらの案に対して、まずは肯定的に応答するようにチューニングされています。これは普段の作業ではありがたい性質なのですが、個人開発の重い判断——たとえば「上位プランを廃止して¥480/¥980の2本に絞る」「24時間常時録音のビジョンを捨てて議事録に集中する」といった、後戻りしにくい意思決定のときには、むしろ危険に働きます。

周りに同僚や上司がいる環境なら、雑談の中で「それ、本当に大丈夫?」という声が自然に挟まります。個人開発者にはその声がありません。「いいですね!」で前に進んで、3週間後に致命的な見落としに気づく——そういう怖さがずっと頭から離れませんでした。

6役のAI評議会を組んだ経緯

そこで作ったのが、AIに固定の役割を与えて議論させる「AI評議会」の仕組みです。プロンプトで役割を割り当てて、同じテーマに対して別々の立場から発言してもらいます。私が採用している6役は次のとおりです。

  1. 市場分析役 — 競合・市場規模・需要トレンドから判断する
  2. CFO役 — コスト・売上・キャッシュフローの観点で判断する
  3. 技術CTO役 — 実装難易度・運用負荷・技術的負債の観点で判断する
  4. ユーザー擁護役 — エンドユーザー体験を最優先に判断する
  5. 悪魔の代弁者 — 案のあらゆる弱点・反対理由を徹底的に挙げる
  6. 監査役 — 過去判断との整合・記録の漏れがないかを点検する

重要なのは、悪魔の代弁者を必ず入れることです。この役だけは「反対してくれ」と明示的に頼んでいます。3週間に1回、ここから出る指摘で危うく回避できた失敗があります。1人のAIに何度聞き直しても出てこなかった反論が、役割を変えると一発で出てくるのが面白いところです。

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議論の進め方と最後に腹を括る人間の役割

評議会の進め方はシンプルで、テーマと前提をひとつのドキュメントにまとめて、各役にそれぞれ「あなたの立場からの意見」を書いてもらい、最後に「全員の意見を踏まえた合意点と未解決点」をAIにまとめさせます。所要時間は1テーマあたり15〜30分。個人開発のオペレーション設計のなかでは、もっとも投資対効果の高い仕組みになりました。

ただし、勘違いしてはいけないのは、最後に腹を括るのは人間だということです。AIは判断の材料を6方向から並べてくれますが、決断そのものはこちらでします。「1週間データを集めてから判断しましょう」とAIに提案されたときに、感覚的に「いける、今やる」と即断する場面もあります。AIを判断の補助線にしつつ、責任は持ち帰る——この線引きを崩さないことが、AIと組んで個人開発を続けるうえで一番大事だと感じています。

議事録AIを作るうえでも、この仕組みが効いた

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VoiLogの設計を進めるなかで、AI評議会はいくつもの分岐で機能しました。たとえば「精度を売り文句にしない」と決めたとき、悪魔の代弁者が「精度をうたわないと建設業ペルソナに刺さらないのでは?」と粘り強く反論してくれました。その問いに正面から答える過程で、建設現場の動線に沿った体験訴求という今の方針が固まっていきました。

料金プランを上位廃止して¥480/¥980の2本に絞った判断、24時間常時録音を捨てて議事録に集中した判断——どれもCFO役・ユーザー擁護役・悪魔の代弁者の3者で何往復もした結果です。1人で抱えていたら、たぶん別の答えを選んでいたと思います。

まとめ — 個人開発に「反対してくれる存在」をどう用意するか

個人開発者にとって最大のリスクは、孤独な肯定のなかで前に進んでしまうことだと考えています。AI評議会は、その孤独に「反対意見」を計画的に持ち込むための仕組みです。コードが書けないまま走り出した私でも、AIと組み方を工夫すれば判断の質はちゃんと上げられる——VoiLogを毎日触りながら、いまも実感しています。

録音するだけで議事録になる「VoiLog」も、こうした議論を重ねて作ったプロダクトです。月980円でAI機能フル開放、クレジット枯渇なし。今日から試してみてください。
📱 VoiLog アプリダウンロード(Android) → kensetudx.com

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