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スーパーゼネコンがDXで一人勝ちする

 

スーパーゼネコンのDXってすごいの?
DXによって建設業界はどうなっちゃうんだろう
変化の中で私たち労働者はどうしたら良いか分からない

  

こういった疑問に答えます。

  

✔ 本記事の内容

  1. スーパーゼネコンがDXで一人勝ちする
  2. スーパーゼネコンが建設業界のパワーバランスを崩す
  3. 私たち労働者はDXの変化にどの様に備えるべきか

この記事を書いている僕は、大学で電気情報学科を卒業し、ゼネコンに入社。設備技術員として設計・積算・工事と経験してきました。10年間、「この業務はITを使い業務変革すれば楽になる」そんなことを考えながら働いてきましたので、今、スーパーゼネコンが取り組んでいるDXの内容もインターネットにある情報から推察する事ができます。そんな私が、建設業界のDXについて解説します。

  

1.スーパーゼネコンがDXで一人勝ちする

建設業界では、DXに特に力を入れているのがスーパーゼネコンです。スーパーゼネコンは潤沢な資金力と有り余る人材をDXに投資しています。そしてDXへの投資成果がすでに表れてきています。他の中小ゼネコンではまだDXへも本格的な取り組みがなされていません。資金力と人材のブーストによるDXへの取り組みが、スーパーゼネコンを一人勝ちさせる未来が近づいてきています。では、スーパーゼネコンにDXが何をもたらすか解説していきます。

 

DXで生産性が大幅に向上

DXで労働者の生産性が30%以上向上します。これは労働者の残業がほぼ無くなることを意味しています。そしてこれはAIを利用した設計補助だったり、現場管理のDXや自動ロボットの開発で徐々に成果が出てきています。開発がこのまま順調に進むと、働き方がグッと楽になり、ストレスなく仕事ができる様になります。この事が他のゼネコンに伝わると労働者がスーパーゼネコンに殺到する事になります。人材不足の今、この流れが起きると中小ゼネコンは窮地に立たされるでしょう。  

  

DXで企業の利益率や品質が改善

DXで生産性が上がると、当然ですが企業の利益率も向上します。DXにより作業が自動化され、労働者の残業が減る為です。仮に残業がまるまる無くなるとすると数十億円の人件費が削減できることになります。残業が無くなることで労働者に余裕ができ、細部にまで意識が向き物件の品質も向上します。更に、余裕ができた人材を今までまわせなかった新規物件に充てることも出来るようになります。

 

DXで企業価値が向上

今まで大きな技術力の差が無かったゼネコン企業同士に劇的な変化をもたらすのがDXです。DXで今まで竣工まで確認できなかった建物を細部までVRで確認出来たり、現場管理のDXによる品質のPRや竣工後の維持管理のDXで費用削減提案など様々な企業価値がDXにより付加されていきます。これらの事はやればやるだけアイデアが形になり企業価値の大きな差を生み出していきます。

  

  

2.スーパーゼネコンが建設業界のパワーバランスが大きく崩す

DXでスーパーゼネコンが一人勝ちすることを説明しましたが、更に建設業界のバランスを大きく崩し、弱肉強食の業界となっていくと考えています。具体的にどの様な事がおきるか解説していきます。

 

中小ゼネコンの物件を奪う

スーパーゼネコンの生産性が向上する事で、人材に余裕ができ今まで取ってこなかった中小物件にも手を出すようになり物件のパイの取り合いが起こる様になります。更に価格競争も起こり建設価格は下落してきます。スーパーゼネコンはDXで利益率が上昇している為、競争力がありますが、中小ゼネコンはDXが進んでいない為、価格競争ではジリ貧になっていくでしょう。その為、これから多くの中小ゼネコンの未来の見通しは暗いと言わざるを得ません。

 

スーパーゼネコンの企業価値が大きく上昇する

スーパーゼネコンは、DXで様々な提案力が身に付くことで、今まで大した差が無かった提案力に大きなプラスとなり企業価値が大きく向上する事になります。その為、施主はスーパーゼネコンを選びやすくなります。そうすると中小ゼネコンは価格競争で戦うしかありませんが、利益率もスーパーゼネコンが高くなってくるのでこちらでも勝ち目は薄くなってきます。

 

中小ゼネコンにサブコンが協力しなくなる

スーパーゼネコンの利益率の上昇と企業価値の向上で物件が奪われていく中、中小ゼネコンは価格競争で勝負をかけます。それは中小ゼネコンの下請けのサブコンにも影響が及び、理由なき価格競争に巻き込まれサブコンがついてこなくなってきます。逆にスーパーゼネコンでは現場管理のDXが進み、管理しやすく生産性が向上しているため、サブコンにも恩恵があり納得して価格競争に従う様になります。スーパーゼネコンに施主も下請けも集中する循環が生まれてきます。

 

3.DXによる建設業界の変化にどう備えるか

今後、スーパーゼネコンが圧倒的な強者になる未来を話してきましたが、私たち労働者は今何をするべきなのでしょうか。未来に備えてするべきことを解説します。

 

DXは大きな変化をもたらすことを意識する

DXによる影響がとても大きなものという意識をまずは持ってみてください。俺は古い人間だから、とか俺にITとか関係ないとは思わずに少しずつデジタルに興味を持つようにしてみてください。それだけでいざ仕事で必要となってきた時に拒否感無く取り組めるようになると思います。また今後は、DXに対応できて当たり前な未来が来ます。今は時代の流れが異常に早くスーパーゼネコンでは、2025年までには新しいビジネススタイルが確立されているでしょう。その流れについて行く事が私たち労働者の目標です。自分の企業自体が遅れていても私たち労働者が意識を強くもっておけば、その時に取れる選択肢が広がっている可能性があります。

 

DXに対応したデジタル人材になる

DXに対応できて当たり前な未来が来た時に、まず前提としてタブレットやPCに慣れている必要があります。その上で、revitやrebroなどの3DCADの使用ができる事や、スーパーゼネコンが推進するDX情報を知っている事が重要です。これらの利用メリットを理解する事や使用スキルがある事が私たち労働者の価値を高めます。

 

業界の中で自分の立ち位置や市場価値を知る

建設業界の未来、今後必要なスキルなどを話してきましたが、皆さんは自分自身が建設業界のどこに立っているか知っていますか。また自分自身の労働者としての市場価値がどんなものか知っていますか。これらを知ることで自分が今何をしていくべきか明確になってきます。またこのまま辛い仕事をし続けなきゃいけないのかな等、考えてしまっている人も一度、自分の市場価値を調べてみるといいでしょう。自分の市場価値を知るにはまずは、転職エージェントに登録してみると良いかもしれません。自分の市場価値を知る為とエージェントに伝えても、色々な業界情報を教えてくれます。また自分の経歴ややりたい事からその人に本当に合った求人を紹介してくれることもあります。今はzoomで簡単に情報をくれるのでよければ利用してみても良いでしょう。私が利用した転職サイトを参考で載せておきます。

20代の方向け

【第二新卒エージェントneo】

20~40代の方向け

マンツーマンで転職活動を支援するコンサルティングサービス【ゲキサポ】

 

いかがだったでしょうか。今回はDXで建設業界が大きく変化する未来を解説しました。この激動の時代の中、少しでも皆さんの役に立てればと思います。

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