人材

若手とのコミュニケーションの取り方

若手が何考えてるか分からない
若手の物事の判断基準が理解できない
若手と会話が成り立つか不安

  

こういった疑問に答えます。

  

✔ 本記事の内容

  1. 建設業界で働く若手の考えをまとめました
  2. 若手の物事の判断基準とは
  3. 若手と会話を成立させる方法

 

この記事を書いている僕は、大学で電気情報学科を卒業し、ゼネコンに入社。10年間、設備技術員として設計・積算・工事と経験してきました。そんな私が、建設業界の若手について解説します。

  

1.建設業界で働く若手の考え方をまとめました

何を言っても響かないし、最近の若手は何考えているかわからないと感じるベテランの方々に、若手の考え方を解説します。これらを知るだけで彼らの考え方がわかります。

 

仕事が辛いのは経営者の怠慢

若手は、仕事が辛いのは経営者の怠慢と考えます。理由は彼らの育った時代背景が関係しています。現代はインターネットやDXなどのIT技術の進化が著しい世の中です。彼らの時代は、同じ大学にユーチューバーがいて稼いでいたり、自分でソフトウェアを開発したり、ブログを書いたりして利益を出している人が身近にいます。そういった環境で育ってきている為、いかにITが利益を生み出し、仕事を楽に処理できるか感覚的に理解しています。いまだに会社がFAXを使っていたり、アナログで時間の掛かる作業をする構造であったりというのを彼らが体感するとげんなりし、彼らのモチベーションが下がり、いつ無くなるかも分からない旧型のアナログで辛い仕事に取り組むのは面倒くさいと感じます。辛いアナログのビジネスモデルがまだあるのは経営者の怠慢であり、今後そのうち無くなる旧型の仕事にフルコミットする必要はないと若手は考えてしまいます。

 

技術力は人が身につけるのではなく、テクノロジーに身につけさせ、人が活用する

若手は仕事で必要な知識や経験等の技術力は1から10まで自分で覚える必要はないと考えています。今はインターネットで検索すれば何でも答えが出てくる時代です。わざわざ全部頭に叩き込まなくてもインターネットやITを上手く活用すれば同様の働き方ができるとなんとなく感じています。その為、ベテランの方々が必死になって昔覚えて仕事に活かしてきたと話し助言をしても彼らにはあまり響かないという現象が起こります。

 

会社にフルコミットするのはリスク

若手は会社にフルコミットする事はリスクだと考えています。なぜなら世の中の変化が激しく今の会社がそのまま存続できるのか分からないと考えているからです。ですから彼らはリスクヘッジとして転職や副業を視野に入れています。もし若手を会社にフルコミットさせたければ、会社は最先端のIT技術を積極的に導入し、先進的な仕事の仕方で業務改善を行い、会社の将来性をアピールできれば彼らもやる気を出します。

  

2.若手の物事の判断基準

若手とは意見が対立してしまい理解ができないというベテランの方々に、彼らの物事の判断基準を解説します。これを知るだけで若手へ刺さる言葉が言える様になります。

 

若手はDXにフルコミットして信念を持つ

若手は旧時代のアナログの仕事に信念を持てません。アナログの仕事は彼らからすると穴を掘って自分で埋めてを繰り返す様な無意味で非効率な行動に感じてしまいます。その様な仕事に、とてもではないですが信念などを持つことはできません。彼らに信念を抱かせるにはDXを少しずつでも取り入れて、ビジネスモデルが変わる様な変化を実感させていけば信念を持つ様になります。

 

若手にプライドは無い

若手にプライドはありません。よくベテランの人が「お前らここまで言われて悔しくないのか」と若手を奮起させる為に強い言葉を言う事がありますが、彼らには全く響きません。ベテランは知識をフルコミットして覚えるべきだと考えていますが、若手は知識はいつでも調べられるし仕事はITの活用ができれば楽になる為、現状の会社が改革しなければ、改革された楽な会社に転職すれば良いと考えています。彼らには会社への忠誠心は無く、また非効率な仕事をさせる会社に恩はないのです。

 

若手の常識

若手の時代背景、信念とプライドから、常識を考えていくと、仕事は移り変わるものであり古いやり方を行う会社は容赦なく切り捨て転職する。変化の早い時代に自分がいかに敏感に反応し適応するかが何よりも重要と考えています。また副業など、自分で何か発信する事で会社に依存せず利益を少しでも出す事が安定への近道であるとも感じています。

 

3.会話を成立させる方法

ベテランの方々からすると、若手の思考回路は受け入れがたい思いがあります。しかし、変化が予測できない時代で育った若い世代の考え方も尊重する必要があります。これからの時代はDXが盛んになり、変化の中で育った若手の発想力も必要になってきます。彼らはアイデアとITできつい仕事は無くなる事を受け入れています。またこれらを受け入れられない企業に対しての見切りも早くすぐに転職をします。彼らはこれからの時代、変化のスピードが遅いと命取りになると感覚的に理解しているためです。以上の事を念頭に、若手とコミュニケーションをとってみてください。うちの会社で働いて給料をもらっているんだから、頭ごなしに従えというスタンスではなく、彼らのアイデアが更なる利益を生むこともあるので共存共栄のスタンスで会話をしてみてください。

今回は、若手の考え方を解説しました。少しでも円滑なコミュニケーションの参考になれば幸いです。

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