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月1,980円を480円に下げた日 — 元現場の人間が議事録AIの値付けで考えたこと

議事録AI「VoiLog」を1人で作っています。建設業の現場管理を10年、SaaS営業を3年やって、いまは開発もマーケも運用も完全に1人で回している個人開発者です。今日は、月1,980円で出すつもりだったプランを、480円まで下げた日のことを書きます。売上の話であり、同時に「誰に使ってほしいか」の話でもありました。

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最初は月1,980円と3,000円のプランを並べていた

料金表をつくりはじめたとき、手元には月1,980円のプランと、上位の3,000円のプランがありました。機能を盛り込んで、ビジネス向け・現場向けと名前をつけて、それなりの価格で売る。最初はそれが自然だと思っていたんです。開発にかけた時間を考えれば、月1,980円でも安いくらいだ、と自分に言い聞かせていました。

でも、料金表を眺めるたびに引っかかるものがありました。「これ、現場にいたころの自分なら払うか?」という問いです。私は建設の設備現場を10年やってきた人間です。朝礼があって、KY活動があって、施工打合せがあって、手袋とヘルメットでメモも取れない——そういう日々を過ごしてきました。その現場にいた自分の財布感覚で、月1,980円のアプリに手が伸びるかと言われると、正直、答えは「ノー」でした。

現場の人は、月2,000円のアプリに金を出さない

これは値段の良し悪しの話ではなくて、現場で働く人の金銭感覚をそのまま受け止めるかどうかの話でした。現場の人は、便利だと分かっていても、月2,000円のアプリに毎月お金を払い続けるという発想をなかなか持ちません。年間にすれば2万円を超える。それを「議事録のため」に出すかと言われると、多くの人が二の足を踏みます。元現場の人間だから、その感覚は痛いほど分かりました。

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どれだけ良いものを作っても、価格のところで「自分には関係ない」と思われたら、その時点で終わりです。使ってもらえなければ、議事録AIとしての価値はゼロのまま。「高く売る」と「使ってもらう」が、私の中で正面からぶつかりました。そして、答えは決まっていました。使ってもらえなきゃ意味がない。だったら、現場の人が「これなら」と思える値段まで下げるしかない。

480円という数字に込めたもの

最終的に、プラン構成はこう組み直しました。オフラインで議事録を作る機能を、月480円で無制限に。そして懸案抽出やQ&AといったオンラインのAI機能まで全部開放するスタンダードを、月980円に。上位の1,980円・3,000円プランは、思い切って廃止しました。

  • 無料プラン ¥0 — 月2時間まで・最新5件・基本議事録のみ。まず触ってみるための入口。
  • ライトプラン ¥480/月(年¥4,800) — オフライン議事録の作成を無制限に。
  • スタンダードプラン ¥980/月(年¥9,800) — オフライン無制限に加えて、懸案抽出・質問応答・資料連携などのAI機能をフル開放。

月480円なら、コンビニのコーヒー数杯分です。年間でも約4,800円。「議事録のために」と身構えなくても、現場の人がポケットマネーの延長で試せる金額。ここが分岐点でした。録音するだけで決定事項と宿題が残るという体験を、まず払う前のハードルを限界まで下げて届けたかったんです。

そして、この価格は現場の人だけの話ではありませんでした。私はSaaS営業も3年やってきました。対面や電話の商談を月に何十件もこなして、終わるたびにCRMへメモを打ち込む——あの「商談直後の20分」のしんどさも、身をもって知っています。フリーランスや少人数で営業をしている人ほど、ツール代は月980円以内に収めたいという感覚を持っています。建設現場の人にも、1人で動く営業の人にも、同じ「払いやすさ」で届けたい。480円と980円という二段構えは、その両方を一本の料金表で受け止めるための形でもありました。

もちろん、単価を下げれば1人あたりの売上は減ります。電卓を叩けば、誰だって不安になる数字です。それでも下げたのは、個人開発の値付けは結局「自分がユーザーだったら払うか」でしか決められない、と腹をくくったからでした。机上のターゲット像ではなく、10年現場にいた自分自身を基準にする。それがいちばん嘘のない基準でした。

値下げは「諦め」ではなく「絞り込み」だった

勘違いされたくないのは、これは「安売りに逃げた」話ではないということです。むしろ逆で、誰に届けたいかを絞り込んだ結果として480円が出てきました。大手と機能数で張り合うのをやめて、「現場の人がスマホ一台で、録音するだけで議事録を残せる」という一点に集中する。その方向に全部を寄せたとき、価格も自然とそこへ着地しました。録音の信頼性をどこまで詰めたかは3時間44分の録音が消えた日の話にも書いたとおりで、安いから手を抜く、ということは一切していません。

値付けは、商品の値段を決める作業に見えて、実際は「誰のために作っているか」を自分に確認する作業でした。1,980円のままだったら、たぶん私はどこかで現場の人を置き去りにしていた。480円に下げたことで、ようやく「作りたかった相手」と料金表がまっすぐつながった気がしています。怖い決断でしたが、いまのところ後悔はありません。

VoiLog は、録音するだけで議事録ができる、スマホ完結の議事録AIです。月480円でオフライン議事録が無制限、月980円でAI機能まで全部使えます。クレジット枯渇なし、月の上限なし。建設現場でも、商談でも、まずは録音ボタンを押すところから。

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